ライターの雑学

【最新版】ライターとは?多様化した姿と仕事内容を13年選手が解説

ライターとは

「ライターってどんな仕事?」「どうやって記事を書いているの?」

今回は、2007年から記者・ライターの仕事をしているぼくが、そんな疑問を持つ人に応えられるような記事を書きたいと考えています。

ひと昔前まで、「ライター」と言えば取材をして雑誌の記事や本を書く人を意味していましたが、インターネットの発達によってその役割やスタイルは多様化しました。

自宅にいながら記事を書く「在宅ライター」が急速的・爆発的に増えているのが特徴であり、現在におけるライターのあり様は「取材ライター」「在宅ライター」「Webライター」の3つに分けるとつかみやすくなります

それぞれ、見ていきましょう。

取材ライターか在宅ライターか

「ライターです」
「ライターの仕事をしています」

相手からそう自己紹介をされた際に、「ではどんなライターなのかな?」とあなたは思うはずですよね。

そのときにはまず、「取材をして記事を書いている人か」「取材をしないで記事を書いている人か」で大別するとその人のライターとしての姿が見えやすくなります

ざっくりですが、現在のライターは人や事象を取材した上で記事を書く「取材ライター」と、取材はしないで自分の経験や本・ネットの情報を基に記事を書く「在宅ライター」に分かれます。

クラウドソーシングサービスで業界激変

10年以上前にも在宅ライターに該当する人はいました。自分の経験や考えを書く、いわゆる「コラムライター」と呼ばれる人たちですね。

しかしながら、この種の人たちがライター全体に占める割合は低く、ライターと言えば冒頭にも書いた通り、取材をして紙媒体に記事を書く人でした。

この状況は、インターネットと検索エンジンの発達、加えてクラウドソーシングサービスの普及によって激変しました。

グーグルという検索プラットフォームが世界を席巻し、人々が自分の興味や関心事について検索して(ググって)情報を得るようになったことは周知の通りです。

すると、企業はネットを活用して集客を図るようになり、おのずと企業自らが自社の製品やサービスを周知するためのメディア(媒体)を持つようになりました。「オウンド(自ら持つ)メディア」の誕生です。

それまで、「メディア」と言えば、ニュースや世間の関心事などを伝える新聞社や出版社が母体の「マス(大衆への)メディア」を意味していましたが、今では「メディア」と言ってもその実態は単一ではないということですね。

そして、オウンドメディアの増加と並行して、クラウドソーシングサービスも普及していきました。

クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼したい人と仕事を請け負いたい人をネット上でつなぐプラットフォームです。

日本では「ランサーズ」と「クラウドワークス」がその代表であり、それぞれのサイト上では企業が依頼したい仕事内容と企業から仕事を請け負いたいフリーランスなどの登録者の情報がずらりと並んでいます。

サイトに登録している個人は自分の希望する仕事を選んでその旨を伝え、企業は希望者の属性やキャリア、実績などを見て判断、了承すればマッチングが成立します。企業側が案件に合いそうな登録者に直接オファーするケースもあります。

記事大量投入で在宅ライター激増

さまざまなオウンドメディアが生まれたということはその分、それらのメディアを成り立たせる記事が、その記事を書くライターが必要だということです。

自社だけではリソースが足りないため、必然的にライターを外注する必要があり、そのニーズの高まりによってライターも増えた、とこういうわけですね。

そして、ご想像の通り、このときに増えたライターというのが「在宅ライター」と呼ばれる人たちです。

オウンドメディアが目指していたのは主に、自社サイトをグーグルに評価してもらい、サイトの記事を上位に表示してもらうことでした。

自分たちのメディアが検索者に見つかりやすければその分、自社の製品やサービスが買われやすくなるのはわかるでしょう。

仮に自社サービスのPRを目的とはしていない広範な情報を発するWebメディアであっても、記事が多くの人に読まれればその分、企業が得る広告料は増えます。

グーグルは過去から現在まで、「どんな記事を評価するか」という検索アルゴリズムを公開していませんが、2017年ごろまではサイトが保有する記事数が重要な指標の一つだと第三者からは推測されていたため、企業はこぞってクラウドソーシングサービスを活用し、在宅ライターに記事を依頼してサイトに大量投下していったわけです。

ネットは紙媒体とは違って記事をいくらでも増やせること、その一方で一つひとつの記事に相応の予算と手間をかけると記事を大量投下できないこと。

こういった理由も相まって、取材をしないで本や雑誌、ネットにある既出の情報を手早くリライトして企業に送る在宅ライターが激増しました。

クラウドソーシングサービスは病気や障害、家庭の事情などによって会社に所属したり外出したりするのが難しい人にとっては大きな希望になりましたが、一方で質の低い記事をネット空間に氾濫させる原因にもなったわけです。

ここで注意してほしいのは、ぼくが、在宅ライターを十把一絡げにして「質の低い記事を書く人」と言いたいわけではないことです。

自分の経験・知識をベースにした解説記事やコラムを書く場合など、取材の必要性が高くない場合はあると思いますし、また、在宅でもメールや電話、ビデオ通話を通した取材を行って記事の信頼性を高めようとしている人もいるかもしれません。

「このテーマを取材せず世に出していいのか」

こんな視点を持ちながらクラウドソーシングサービスを活用している誠実なライターもいるのではないかと思うのです。

下の記事でも紹介していますが、ぼく自身、クラウドソーシングサービスはそんな良心的な人がライターとしての可能性を広げる意味で知ってほしいと思うものです。

【食えるフリーライターになるには】未経験からのステップアップ方法

Webライターとは

Webライター

では他方、ライターではない人も一度は聞いたことがあるであろう「Webライター」とはどんなライターを指すのでしょうか。

これは文字通り、何らかのWeb媒体に文章を書いているライターを意味します。

「在宅ライター」と「Webライター」は混同されがちでわかりにくいのですが、それは、在宅ライターの中にWebライターが多いからです。

先述の通り、Webメディアには本やネットのリライト記事を載せるところが少なくないため、自然と在宅ライターが活動する媒体はWebになりやすいんですね。

そして、在宅ライターが自分を紹介するときにはどう言いやすいか。「Webライターです」と言った方がどことなくかっこいい気はしませんか?

こんなふうに在宅ライターの心理面も影響したことで、「Webライター」と表現されることが一般化したのではないかとぼくは推察します。

一方、在宅ライターであってもコラムなどを紙媒体に提供する可能性があるため、単純に「在宅ライターはWebライター」と言い切れない点には注意が必要です。

その逆もまた然りで、取材ライターであっても、主にWeb媒体に記事を書いている人は「自分はWebライターだ」と名乗っていることがあるかもしれません。

また、両刀使いの人もいるでしょう。在宅メーンでたまに取材もする人、取材メーンでたまに在宅ライティング(リライト)もする人。

Webライターはあくまでも、「Web媒体に文章を書いている人」という表面的な意味として理解しておいた方がいいのではないかと思います。

まとめ

このように、現在はネットの発達とクラウドソーシングサービスの普及によってライターのあり様は変わりました。

数だけに限定すれば、ライター全体の中で取材をして記事を書く人は少数になり、多くは本やネット情報をリライトする在宅ライターが占めます

  • Webライター…Web媒体に文章を書く人
  • 在宅ライター…リライトする人またはコラムニスト
  • 取材ライター…取材して記事を書く人

このことを覚えておけば、「ライター」と言われる人たちを理解するのに役立つのではないでしょうか。

参考にしてみてください。

ライター必携ツール

ライターなら必ず持っておきたいのが「記者ハンドブック」。漢字と平仮名をどう使い分けるか、漢字であればどれを使えばいいかがこの辞書を読めばわかります。

また、Kindleもライターの語彙力アップに有効です。日常的に調べる言葉の数が飛躍的に増えます。

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