「資産運用をするならインデックス投資がお勧めと聞いたよ」「中でもS&P500関連の商品が人気らしいけど、実際の運用結果はどうなんだろう?」
今回はこんな興味や疑問がある人に向けて、インデックス投資の代表商品といわれる「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」を購入し、積み立てつつ1年間運用した結果をフリーライターのショウブ(@freemediwriter)が画像付きで紹介します。
結論から言うと、運用は好調です。
わたしはこの商品に100万円を投資しましたが、今後も少しずつ積み立てていこうと思います。
フリーが資産運用をする理由
フリーランスこそ資産運用を行った方がいい
経済的に不安定になりやすく、将来もらえる年金が会社員より少ない――2019年度の国民年金の平均支給月額は5万5946円――フリーランスにとって、「お金にお金を増やしてもらう資産運用はタスクの一つ」とわたしは考えています。
- 世界市場に目を向けて、分散投資をする
- ギャンブル性の高い短期売買(デイトレード)を行わず、長期的に運用していく
「この2点を抑えておけば安全性の高い資産運用は可能だろう」との見立てから、2019年7月にスタート。
AIが資産運用を行ってくれる「ウェルスナビ」を利用し、ある程度の結果(2021年10月現在の総入金額150万円、含み益35万5309円、利率23.69%)を残せたことから、今度は自分で金融商品を買おうと思いました。
ウェルスナビを選んだ理由や詳しい運用結果は下の記事に書きました。
インデックスファンドにした理由
金融商品としてインデックスファンドを購入したのは、関連書籍やサイト、動画で情報収集した結果、投資初心者が安全に運用するのに適切と考えたためです。
インデックスファンドは、「どんな個別銘柄がいいだろうか」とわざわざ自分で調べる必要がなく、購入するだけで分散投資を図れる点がメリットです。
わたしは長期投資によって将来的にお金を増やしたいと考えていますが、投資のために時間を費やすのは嫌なので、自分の価値観に合っているだろうと。
インデックスファンドがそもそもどんなものか、インデックスファンドを購入することがなぜ分散投資になるのかといったことは最下部にまとめて書いたので、知らない方はそちらをご参考ください。
- インデックス投資とは
- インデックスファンドとは
- 投資信託とは
上のワードの意味を書いています。
「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」を購入した理由
ではなぜ、インデックスファンドの中で「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」なのか。
世界的に優良株が多いアメリカ株で分散投資を図れるうえ、S&P500に競争原理が働くので安定性が見込めるためです。
- S&P500とは
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドとは
2つの意味も最下部に書きました。
半年間の資産運用結果
さて、結果を紹介しましょう。
わたしがネット証券「SBI証券」でNISA口座を開設し、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドを購入したのが2020年10月。
この月は30万円分を購入し、以降は月に10万円ずつ買っていきました=下画像。
半年後の運用結果は?
- 買付額 80万円
- 評価金額 91万3782円(2021年3月26日時点)
- 含み益 11万3782円
- 利率 14.22%
含み益とは、株式などの時価が、取得した価格を上回っているときの利益です。現金化して利益が確定しているわけではないので「含み」と表現されます。
1年後の運用結果
続いて、1年後の結果はどうでしょう。
積立額は減らしましたが、トータル100万円分を買いました。
- 買付額 100万円
- 評価金額 127万7293円(2021年10月13日時点)
- 含み益 27万7293円
- 利率 27.72%
ライター庄部の感想
良いですね。
この半年の間に利率は倍に増えました。
それを差し引いても、わたしは「投資の利回りは3~5%でいい」と考えているので上々の結果です。
かりに利率が落ちたとしても心理的なダメージは少ないので、引き続き積み立てていこうと思います。
資産運用を始めてから2年3カ月が経ちますが、いまのところ「長期的に分散投資を行っていく」考え方でよさそうです。
専門用語の意味を知りたい方は下のワード解説をどうぞ。
わたしもそうでしたが、一つひとつ意味を知っていくと「なるほど!」と理解が深まり、面白いですよ。
インデックス投資とは
投資信託協会によると、「インデックス投資」とはあらかじめ定めた指数(インデックス)の動きに連動することを目指す運用スタイルのことをいいます。
例えば日本の代表的な株価指数としては、東証一部に上場する225社を対象とする「日経平均株価」や、全ての東証一部上場企業を対象にする「TOPIX(東証株価指数)」が挙げられます。
これに絡み、インデックス投資を目的とする投資信託のことを「インデックスファンド」といいます。
投資信託とは
辞書サイト「コトバンク」によると、投資信託とは金融商品の一種であり、投資家から集めた資金を専門の機関が運用し、収益を投資家に還元する仕組みをいいます。
投資信託会社が設定した投資信託の商品は、証券会社や銀行などを通して販売されます。
S&P500とは
SMBC日興証券と辞書サイト「コトバンク」によると、「S&P500」はアメリカ株式市場の動向を示す株価指数の一つです。
アメリカの投資情報会社であるスタンダード・アンド・プアーズ社が、NASDAQとニューヨーク証券取引所に上場している企業から代表的な500銘柄の株価を基に算出している株価指数です。
S&P500はニューヨーク市場の時価総額の約75%をカバーしており、市場全体の動きを表す指標として機関投資家などに広く利用されているそうです。
なお、日興アセットマネジメントによると、S&P500の銘柄は企業の時価総額や業績、流動性などさまざまな条件によって決定されているといいます。条件に満たなければ外されるそうです。
なお、エイチ・エス証券によると、2021年8月現在のS&P500上位10銘柄は下の通り。
S&P500上位10銘柄(2021年8月)
- アップル
- マイクロソフト
- アマゾン・ドット・コム
- フェイスブック
- アルファベットC(グーグルの持ち株会社)
- アルファベットA(同上、議決権なし)
- テスラ
- バークシャー・ハサウェイ
- エヌビディア
- ビザ
S&P500に投資するのであれば、この指数に連動するよう運用される金融商品、つまりインデックスファンドを購入する必要があります。
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドとは
「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」とは、S&P500に連動するように運用される金融商品です。SBIアセットマネジメントが運用しています。
専門ブロガーなどによると、S&P500関連商品は複数ありますが、その中で最も信託報酬が安い(年率0.0938%)のがこの商品であるそうです。
「信託報酬」とは、投資家が投資信託を行うに当たり、証券会社などに支払う手数料のこと。これは運用実績に関わらず支払わなくてはなりません。
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは日本ではSBI証券やマネックス証券などで口座を開設すれば買うことができます。
フリーライターの庄部でした。
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