「グーグルで検索されたとき、自分のブログ記事が上位に表示されるようにしたい」「どんな記事だとグーグルからの評価が上がりやすいの?」
今回はこんな希望や疑問がある人に向けて、医療ライターのショウブ(@freemediwriter)が、2016年からグーグルでの「医療ライター」検索で上位表示されている理由を考え、紹介します。
風呂敷を広げておいてすいませんが、結論から言うと、グーグルの検索アルゴリズムは現在、複雑なものになりすぎていて、SEOに詳しい人でも「よくわからない」そうです。
なので、わたしの考えはあくまでも「こんな可能性があるな」という域を出ないものですが、グーグルの状況に応じてどう記事をリライトしたかなど、対策に関する情報は参考になるかもしれません。
わたしは2016年にブログが検索上位表示されて定期的に企業から問い合わせが来るようになったことで、2017年から経済的には営業をする必要がなくなり、それは2021年6月の今も変わりません。
SEO…インターネットの検索エンジンにおいて、特定のウェブサイトや記事の検索結果を上位に表示するためのさまざまな対策や手法――「IT用語がわかる辞典」より引用
検索結果のこれまで
わたしは独立した2016年の春にブログを開設し、同年10月から「医療ライター」検索で自分のブログのトップページが1ページ目に表示されるようになりました。
以後、月に1~2件ほどのペースで企業・個人から相談が寄せられるようになりました。仕事の依頼以外の問い合わせも含めると、今までに100件以上のメールがあったと思います。
2019年ごろに2ページ目に落ちた時期がありましたが、グーグルが評価する記事を自分なりに想像して新たに記事を書き、それが実際に評価されたことで程なくして1ページ目の掲載に戻りました。
2021年6月7日現在、関連ワードに対する上の記事の検索結果(広告を除く)は下の通りです。
「医療ライター」関連の検索結果
検索ワード | 順位 |
医療 取材 | 1位 |
医療ライター | 2位 |
医療 ライター | 2位 |
医療 フリーライター | 1ページ目 |
医療 取材ライター | 1ページ目 |
医療 Webライター | 1ページ目 |
ライター 医療 | 1ページ目 |
フリーライター 医療 | 1ページ目 |
取材ライター 医療 | 1ページ目 |
Webライター 医療 | 1ページ目 |
下の画像は「医療ライター」検索で表示されるものです。
2番目にわたしが書いた記事が表示されますが、1番目のものは医療ライター向けの求人情報なので、「医療ライターを探している人向け」の記事としては最も目がつきやすい位置にあります。
なお、わたしはネットなどの情報をもとにしたリライト、いわゆるWebライターが行う仕事はその意義に疑問があるので行っていませんが、記事内に「ウェブ」の表記があるため、上の画像の通り「医療 Webライター」でも上位表示されています。
「医療ライター」検索で上位表示され続けた理由
なぜ、わたしのブログが4年8カ月にわたって上位表示され続けているのでしょうか。思うところを書きますね。
情報発信する人が少なかった
わたしが独立した2016年はそもそも、「医療ライター」の表記をサイトや記事に組み込んで情報発信する人が少なかったんですよね。
3ページ以内に3人ほどの存在がわかる程度でしたから、当時はグーグルの比較対象が少なかったことが理由として大きかったと思います。
グーグルの検索アルゴリズムが甘かった
加えて、上のことも思います。
グーグルからすれば上位表示させたいサイトや記事が少なかったことが影響していると思いますが、上位表示されていたものはブログ名に「医療ライター」と冠してはいるものの、記事の内容が日常の出来事などを書いた日記が大半でした。
書き手がライターとして有名な人であればその人の身に起きた出来事や個人的な考えに興味を持つ人がいると思いますが、そうでなければどうでしょうか。
「医療ライター」というワードで検索する人は、医療ライターの仕事内容に関心がある人や同業者、医療ライターに仕事を相談したいと思う人がほとんどでしょう。
つまり、個人的な日記は読者層にマッチしないのではないかと。
上位表示されていた当時のわたしのサイトは雑記ブログ(現在は閉鎖)でしたが、わたしは本名と顔写真、プロフィール、実績を載せており、記事の内容もライターとしての考えなど読者の参考になりそうなことを想像して書いていたので、それらが評価理由になっていたかもしれません。
グーグルの求めに応じて記事を書いた
検索結果に動きがあったのは2019年ごろだったと思います。
「医療ライター」として情報発信する人が増え、当事者が取材された記事もネット上に現れるようになりました。
このころ、わたしのブログの検索結果は2ページ目に落ちました。
当然の結果だったと思います。
わたしのブログで上位表示されていたのは特定の記事ではなく、サイトのトップページでした。
それまでは発信者が少なかったので、医療ライターとしての具体的な情報を載せているわたしのサイト全体をグーグルは評価していたと思うのですが、読者が知りたいのはサイト自体よりも下のことではないでしょうか。
- 医療ライターとはどんな存在か
- 医療ライターの仕事内容
- 医療ライターとしての実績
- 医療ライターとして大切なこと
実際、こんな要素を満たした記事が上位表示される結果も出ていました。
なので、「医療ライターとは」をテーマに新たに記事を書きました。
医療ライターのことを全く知らない人でもその理解が徐々に深まるような「優しい包括的な記事」を意識しつつ、また読者に信頼性を感じてもらえるよう、タイトルには500人以上の医療者を取材してきたことを盛り込みました。
- 「医療ライター」は当事者がそう名乗っているだけ
- 書く記事は病気のことだけじゃなく多様
- 医療ライターが記事を書く媒体はこんなもの
- 医療ライターにも取材ライターと在宅ライターがいる
- 医療従事者でも優秀なライターとは限らない
こんな項目を盛り込み、「医療ライター」の存在を知らない人でもその大枠とリアルをつかめるようにしました。
読者の知りたいことを想像して改変した
読者が知りたいことって何だろう?
こう考えながら、アイデアが浮かぶたびに記事をリライトしていることも検索上位をキープし続けている理由になっているのではないかと考えます。
医療ライターと似ている表現に「メディカルライター」がありますが、この2つは似て非なるものなので、その実際を追記しました。
また、医療ライターとしての実績記事だけではなく、医療ライターとしてのネタ探し方法、取材時の心がけ、記事の書き方をまとめたものもリンクとして添付しました。
「医療ライターとは?」という記事だけではなく、内部リンクを合わせて「読者のさまざまな知りたい」に応えられるようなサイト設計を心がけました。
こんなところでしょうか。
結局のところ、大切なのは「グーグルのSEOはどうか」に執心することではなく、「どんな人が検索をして、どんな情報が載っていればその人が記事を読んだときにポジティブな体験ができるか」を考えることであるように思います。
つまり、商業ライターとして大切なことと共通するのではないかと。
読者に参考にしてもらいたい、楽しんでもらいたい、自分の文章で気持ち良くなってもらいたい
引き続き、ブログ記事を書くときもこんなことを大切にしていきたいです。
医療ライターの庄部でした。
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