題名の通り、フリーランスはほんのひと工夫で仕事が増えるとわたしは考えています。
今回はその実例を紹介。
フリーの皆さんは自分にキャッチコピーをつけていますか?
わたしも意外だったのですが、これが企業の興味を誘ったことがあるのです。
2016年に独立したフリーライターのショウブ(@freemediwriter)が書くので、参考にしてみてください。
「ブログのキャッチに魅かれた」
「難しそうな医療のこと わかりやすく 面白く」
2016年3月の独立以来、わたしが一貫して掲げているキャッチコピーです。わたしはこのフレーズをブログやメールの署名に掲載しています。
ブログを定期的に書いているこの1年半の間(2018年1月)にブログ経由で問い合わせてくれた企業は32社に上りますが、この中にわたしのキャッチコピーが目に留まり、それを魅力的に思って仕事を依頼してくれた人がいるんですね。
わたしは問い合わせてくれた人と会ったときに「ブログのどんなところが気になったのか」と聞くようにしているのですが、返答は以下のようなものでした。
- 「一番見つけやすかったから」
- 「過去に記者をしていたから」
- 「名前と顔写真を公表していて安心感を持てたから」
- 「早稲田出身だから」
- 「キャッチコピーに魅かれたから」
それぞれの理由に触れていきましょう。
「一番見つけやすかったから」
これはわかります。
わたしのブログは2018年1月現在、「医療ライター」「医療 ライター」で検索すると1ページ目に表示されます。
見つけやすくて印象が悪くなければまずはその人に連絡してみますよね。
「過去に記者をしていたから」
「元記者の方が仕事の質が高い」と考えているクライアントがいる(わたしも傾向としてはそう思います)ので、ブログに掲載しているプロフィールが判断材料になっているということでしょう。
「名前と顔写真を公表している」
わたしが逆の立場でも名前と顔を公開している人に問い合わせます。
公開している人の方が「フリーとして食べていくぞ」という気概を感じますし、ブログやSNSで嘘をつきにくくなります。
匿名の人は何らかの事情があるにせよ、「覚悟が弱いのかな」「リスクを取らずに済ませたい人なのかな」とわたしは思う。
「早稲田出身だから」
これは、「勉強という特定の分野についてある程度の努力ができる人」というふうに見るからでしょうか。
学歴で何らかのことを判断する人がいるのは過去の人生経験で知っていましたから出しておきましたが、実績が重視されやすいフリーランス業でもポイントにする人がいるということですね。
自分の日常は相手の非日常 「当たり前」が盲点
そんなふうに「わかる」「わかる」「わかる」と共感が続く中で最も意外だったのが、「キャッチコピーに魅かれて連絡しました」と話していた人が過去に2人いたことです。
少し前に問い合わせてくれた制作会社の社長に詳しく聞いたら、納得できました。
その会社が抱えるクライアントの多くは製薬会社で、自社で薬に詳しいメディカルライターが複数在籍しているそう。
クライアントが扱う媒体の読者層も医療関係者がメーンで、制作会社にとっては専門的なことをかみ砕いてわかりやすく表現する必要性がそもそも低いというのです。
そんな中、読者層が一般の人でわかりやすく書く必要のある案件が舞い込んできた。だから、わたしに問い合わせた。
聞いてみれば納得しますが、この話はわたしにとっては目からウロコでした。
というのも、「記者・ライターであれば易しく書こうとするのは当たり前」と思っていたからです。
これはタウン紙と新聞社に勤めていた会社員時代に染みついた考えなんですが、なぜこうした考えが生まれたかと言うと、それはともに媒体の読者が一般市民だったから、ということが大きいんですよね。
しかしながら、一般の人からすれば難しそうに思える内容をそのまま掲載する媒体もあるわけです。
わたしが独立直後にキャッチコピーをつけたのは、言ってしまえばノリです。
名刺やブログのデザインを考える際に、「医療ライター庄部勇太」だと寂しいから、何か一言ほしい。
「当然のことだと思うけど一応載っけとくか」という感じで、「難しそうな医療のこと わかりやすく 面白く」と加えました。
そうしたら、「このキャッチいいね」と友人に言われたり、問い合わせをもらって新規受注できたり。
自分の日常は相手の非日常で、自分の当たり前が相手にとっては必ずしもそうではないことを痛感した出来事でした。
自分にキャッチコピーをつけてネットで情報発信をすれば、仕事が増えるかもしれません。
この記事を読んでくれたフリーランスの方やこれから独立する方は試してみてはどうでしょう。
フリーライターの庄部でした。
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