ライター×マインド

ツイッターでほぼ「いいね」されないライターが投稿し続ける理由

ツイートしても「いいね」をもらえないし、フォロワーも増えない。寂しい…。投稿する意味なんてあるのか?

ツイッターを利用する人の中にはこう思っている人もいるのではないでしょうか。「いいね」をされない、フォロワーが増えないために、ツイッターの利用を止めてしまった人もいるかもしれません。

2017年からツイッターを使い続けるぼくも過去、冒頭のような疑問を感じたことがありました。

2020年現在も、ほぼ「いいね」されない状況は変わりませんし、フォロワー数は11月現在で284人と多くはありません。

しかし、ツイッターを使う目的を自分に問い、明確にしたことで、「寂しい」といった気持ちを感じることはなくなりました

今回は、ツイッターでの影響力がないライター・ショウブ(@freemediwriter)が、それでも投稿を続ける理由を紹介します。

ああ、こういった考え方もあるのか

ツイッターを利用し続けることにもやもやしている人は何か参考になることがあるかもしれません。

「いいね」されるツイートの型

「いいね」をされたり、フォロワーが増えたりするとちょっとうれしい。逆だとちょっと寂しい。

ツイッター投稿を始めた当初はこんな気持ちでした。

それで、「これは反応があるのではないか」と狙って投稿し、二桁の「いいね」がついたこともありました。

ぼくをフォローしている人は「ライター」と称している人が多いので、そんな人の役に立ちそうな情報や、ライターとして活動する中でうれしかったことなど感情を前面に出した投稿は「いいね」がつきやすい傾向があることがわかりました。

フォロワーとその予備軍の属性を考え、その人たちの役に立つ情報を感情を添えて出す

おそらく、これが「いいね」をもらいやすい投稿の一つの型じゃないかと想像。意図的にこういった投稿を重ねた結果、早々に200人ほどからフォロワーされました。

でも、その型を守り続けることはしませんでした。

なぜかというと、よく考えた結果、たとえ「いいね」をもらったりフォロワーが増えたりして、その瞬間にちょっと気持ちが上がっても、それが特段、自分の人生にポジティブな影響を与えるわけではないとわかったためです。

自分の喜びを考えると答えが出た

ツイッターを使う目的は人それぞれですが、ぼくの場合、フリーライターとしての自分に何らかのポジティブな影響が生まれるようにしたい思いがあります。

ライターとして最もうれしいことは何か。それは、面白そうな人に会って面白い話を聞くこと。ネットの関係に留まらず、直接会うことが必要です。

ツイッターを絡めた上での重要なポイントは、「自分と相性が良さそうな人」に関心を持ってもらうこと。

ぼくの場合、たとえツイッターで多くの人に「いいね」をもらったりフォロワーが増えたりしても、その人たちのほとんどは自分にとって関心の高い人ではありません。

「いいね」をもらうために意図的なツイートをすることは、ぼくにとってはさほど有効ではないんですね。

では、どうするか。

フォロワーではなく、将来、ぼくと会う可能性がある人を考え、その人たちにライターとしてのぼくのスタイルやマインドをそれとなく察してもらうようにする

こちらの方がぼくには合っているなと。

感情ではなく情報を出す形に絞る

それで、ツイッターの投稿を下のように変えました。

  • 感情を出さないで情報を書く
  • 情報はすぐに見れない形にする

まず、感情を書かないようにしました。

感情を添えた投稿は読者の感情を動かしやすいので、結果的に「いいね」が増えやすい投稿の一つの要素になると思いますが、それは止めました。

ツイッター上の感情表現を、読者として、書き手としてのぼくがあまり信じていないからです。

ロシアの文豪・ドストエフスキーの小説を読むとよくわかりますが、人間の感情は常に変わり続けるものだと思うんですね。

ちょっとしたことでうれしくなったり、ちょっとしたことでイラっとしたり。

絶えず揺れ動いている感情の一瞬を切り取ることにどれほどの意味があるのか、そうぼくは思うのです。

「その一瞬が見られるのがツイッターの醍醐味じゃん」という考えは理解できますが、その一瞬で自分のイメージが固定化される可能性もはらむわけで、SNSとブログを通して自分のことを詳細にわたって公開しているぼくの場合、リスク要因にもなるのではないかと。

感情を出し続けることで、自分のことを良くも悪くも何らかの型にはめて解釈される恐れがある、という意味ですね。

誤解なく伝えるには文章量が必要

上の見出しに書いた通り、感情にしても情報にしても、誤解なく伝えるためにはツイッターの短文だと不十分、というのがぼくの考えです。

ですから、感情と情報は文章量を確保できるブログの中に出し、ツイッターには書かないようにしました。

ブログの素材となる情報をツイートすることもありますが、その際は自分の書いた文章をキャプチャーし、ツイートにその画像をはって情報量を増やしています。

はっきり言って、こうした投稿の形はツイッター利用者には好まれないでしょう。

すぐに何かを知れるのがツイッターのいいところなのに、ぼくのツイートを見てもブログの更新情報や記事の要約しか見れず、さらにその要約にしても画像をクリックして文章をよく読まないと情報がつかめないためです。

でも、これでいいと思っています。

この人の投稿は多くの人とちょっと違うな。何かの考えがあってこんな形にしているのかな

まずは、こんなふうに想像してもらいたい。

その上で、ぼくがツイートにはっているキャプチャー画像やブログの文章を読んでもらう、つまりある程度まとまった量の文章を読んでもらうことで、ライターとしてのぼくの文章の質や情報の取り方などを知ってもらいたいんですね。

この人、医療ライターとして多くの医師を取材しているだけじゃなく、ブログにもいろんな記事を、よく調べ、よく取材して書いている。面白そうだ

ツイッターとブログの両方でこうイメージを深めてもらうのが理想です。

ライター庄部のツイッター活用法

  • リアルに会う人に関心を持ってもらうための素材
  • ライターとしての価値観と姿勢をにおわせる

ぼくがツイッターを活用する目的と投稿のコンセプトをまとめると、上の通りです。

自分と相性の良さそうな人に関心を持ってもらうためには、取り繕わず自分の価値観を見せていくことが大切。

かといって、ツイッターの短文ではうまく伝わりづらいし、場合によっては軽薄に見えてしまう恐れがある。

なので、ブログの素材や更新情報を投稿し続ける、という形にしているわけです。

  • いっときの気持ちや感情を出さない
  • 情緒で人を動かそうとしない
  • よく調べ、よく取材する、淡々と投稿し続ける

特にこの3点を重視していて、これらの形式を通してぼくの姿がなんとなく伝わればいいなと。

黙々と自分の興味関心に肉薄し続ける、いい意味で粘りっこいライターだと思ってもらえるとうれしいですね。

ツイッターの運用を続けた効果

で、その結果はどうなの?

この記事を読んでいる人は当然、こんな疑問が浮かぶと思うのですが、これはよくわかりません。

ぼくは独立した2016年からブログを運営していて、ブログ経由で現在までにおよそ100もの問い合わせを企業・個人からもらいました。

中には「ツイッターも見ましたよ」と言ってくれる人がいますが、具体的な感想を話す人は割合的に少ないので、細かく効果検証ができないんですよね。

ただ、ツイッターにも目を通した上で連絡をくれているということは、多少なりともぼくと合わない人からの連絡を減らすというスクリーニング効果を得られているのではないかと思いますし、ブログではなくツイッターをきっかけに知り合った人のうち2人に会って取材させてもらいましたが、やはり相性が良かったです。

取材がスムーズに進みましたし、相手にも取材や記事の質を喜んでもらえました。

また、フォロワーの中にはぼくのブログの文章をよく読んでくれていて、ぼくの文章が「大好き」とまで言ってくれる人もいるので(うれしいことです)、この投稿形式と内容を当面は続けようと思っています。

以上、名もなきライター・庄部(@freemediwriter)のツイッター運用レポートでした。

「いいね」をされたり、フォローされたりするのがうれしい気持ちはわかりますが、「そもそも自分の本当の喜びは何なのか」を考えることから出発して、その喜びをつくるためにどうツイッターを絡めるといいのかと考えを展開させると、また違った活用方法や投稿内容が浮かんでくるかもしれません。

参考にしてみてください。

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